免震現場を視察してきました
先日、スターツCAM株式会社 免制震構造研究所様が主催する現場見学会に参加してまいりました。
構造設計に携わる私たちにとっても、免震・制震技術の最新動向や、実際の施工現場のリアルな納まりを肌で感じることは非常に重要です。今回は、完成済みの免震ピットから木造建物の免震、そして施工中の現場まで、大変見どころ満載の視察となりました。
当日の様子を、現地の写真とともにレポートいたします!
1. 圧巻の完成済み免震ピット(多種多様な装置たち)
まずは完成した建物の地下にある免震ピットへ。ここには、なんと4種類以上の免震装置が設置されており、さながら免震技術のショールームのようでした。
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CLB(クロスリニアベアリング)
建物の荷重を支えつつ、地震の横揺れをスライドして逃がす装置です。
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LRB(鉛プラグ入り積層ゴム)
ゴムと鉄板が層になった積層ゴムの中心に鉛を入れ、建物を支えながら揺れのエネルギーを吸収します。
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粘性ダンパー
シリンダー内の粘性体の抵抗を利用して、建物の揺れを強力に減衰させます。
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けがき式変位計
床に設置された盤面に、地震時の建物の変位(動きの軌跡)を記録する重要な計測器です。
これら複数の装置が組み合わさって機能するスケール感を間近で確認できました。
2. 起震車体験車庫で「免震」と「耐震」を乗り比べ
続いて、「高床免震ショールーム」に併設された起震車体験車庫へ。
ここでは実際に起震車に乗り、一般的な「耐震」と「免震」の揺れの違いを体験しました。激しい揺れが免震構造によっていかに穏やかな動きに変わるか、その圧倒的な低減効果を身をもって体感することができました。
3 & 4. 木造(2×4)の現場と「軽量建物用の免震」
木造建築の現場も見学しました。躯体施工中の現場では、木造3階建てのリアルな納まりや配線の様子などを確認できました。
さらに興味深かったのが、スターツ様が運営する免震高齢者施設です。こちらは「高床免震」という技術を採用しており、鉄筋コンクリート造などに比べて重量の軽い木造軽量建物に対して、いかに免震技術を適用させるかという非常に参考になる事例でした。
5. 施工真っただ中!免震装置据付中の現場
最後は、まさに基礎工事が終わり、これから免震装置の据付が完了した直後の現場です。
整然と配置されたアンカーボルトやベースプレートなど、普段はコンクリートの下に隠れてしまう基礎から上部構造へと繋がる一番重要なプロセスの臨場感を味わうことができました。
最新の免震デバイスから木造建築への応用、そして現場の施工プロセスまで、非常に幅広い知見を得ることができた充実の見学会でした。
貴重な機会をご提供いただいたスターツ免制震構造研究所の皆様をはじめ、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。今回得た知見を、今後のより安全で安心な構造設計に活かしてまいります!
より安全で安心な建物を実現するために
アルキテック株式会社では、今回のような現場視察で培った最新の知見や免震・制震技術の理解を活かし、安全かつ合理的な構造設計をご提案しております。
「このプランで構造的に成り立つか?」「よりコストを抑えた最適な設計はないか?」など、地盤設計から構造設計まで、建物に関するお悩みがありましたらぜひプロフェッショナルにご相談ください。
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